喪失と虚無を抱えた者たちの
創世と消滅 創造と破壊
そして 共生と再生に至る物語
完結を見る事が出来るとは、思ってもいませんでした。
書店の棚に、新書館発行で、分厚いA5版の4巻セットが並んでいるのを発見した時には、我が目を疑いました。
しかも4巻は、(完結巻)となっていますよ。
当時のコミックス、全部手元にあるよぉ~と悩んで、コミックス未収緑分と書き下ろしが入っている4巻のみを購入。
結局4巻は、当時のコミックス6巻に、未収録分と書き下ろし合わせて約100ページ程が追加で収録させています。
欲を言えば、未収録分と書き下ろし完結だけで、7巻完結編として欲しかったです。
あとは、カラーページを多数再現とか、、、。
人界と魔界、調整者の天人、どちらの世界とも異質なトゥエ。
科学の進歩の結果、自らも無機質な存在へ進化させ滅んでいった古代王国。
古代人を守護する者として生み出された天人のみが残され。
古代王国の名残の遺跡、等々、一見ファンタジーですが、その世界構築の根底には、SF的硬質な設定があります。
魔法と科学が、違和感無く同居している世界で、
細かいところをチェックしながら、何度も読み直すでしょう。
難を言えば、作者最初の長編連載の為か、展開が早く、場面転換が唐突で、登場人物たちの関係が把握し辛いです。
いろんな要素がぎゅうぎゅうに詰め込まれています。
後の長編、ハードSF寄りの「
同じく未完のままの、「
もともと同じ、新書館ですし(笑)
2009.12. 8 記